ビットコインは今後どこまで上がる？2024年、2025年、2030年価格予想

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2024年3月14日、ビットコインが再び史上最高値を更新したことで、仮想通貨の今後への期待が一層強まっています。ビットコイン価格は長期的に見ると、急騰と暴落を繰り返しながら今日に至るまで上昇トレンドを維持しています。

こうした値動きにはさまざまな要因がありますが、時間をかけて徐々にビットコインの信頼性や社会的需要が高まりを見せている結果と考えられます。実際、世界中の多くの企業がビットコインを決済手段のオプションとして採用し始めており、投機対象から社会のインフラへと成長を遂げつつあります。

しかし、ビットコインにはその価値そのものを脅かす潜在的なリスクが存在しているのも事実。本記事では、2024年現在におけるビットコインの今後の価格がどのように推移するのか、どこまで上がる可能性があるのか、ビットコインの将来性はどうなるのか、について考察します。

ビットコイン相場予想まとめ｜2024年、2025年、2030年

現在（2024年4月24日）のビットコイン価格は6万6453ドルを推移しており、2022年から2023年に推移していた1BTC=2万ドルの価格帯と比較すると4～5倍の価格上昇を達成しています。

また、2024年3月14日に記録した過去最高値となる1BTC=7万3798ドルに比べると、約18%の下落が見られるものの、現在のビットコイン価格は、過去に予想されていた価格を大幅に上回りました。

2024年以降のビットコインの今後の相場は以下の価格帯での推移が予想されます。

引用：Bitcoin Price Prediction 2024, 2025, 2030

ビットコイン価格は2024年末までに最大8万5000ドルに達する可能性があり、2025年には1BTC=10万ドルを超えると予想されます。2025年以降の数年間で、もう一段階大きな価格上昇があると予想され、2030年には1BTC=16万ドルに達することが予想されます。

ビットコイン（BTC）とは？

ビットコインは、2009年にブロックチェーン技術を基盤として開発された世界初のデジタル通貨です。ビットコインは特に高い認知度と信頼性を有し、仮想通貨の先駆けとして確固たる地位を築いています。

なぜビットコインが注目されているのか、ビットコイン誕生に至った歴史について解説します。

ビットコインの歴史

ビットコインの歴史は、2008年10月にサトシ・ナカモトと名乗る人物によってネット上に公開された論文「ビットコイン：P2P電子通貨システム」に始まります。この論文では、中央銀行や政府機関の管理や介入を受けずに機能する革新的な通貨システムが提案されていました。

このアイデアが注目を集めた背景には、2008年9月に発生した世界的な金融危機「リーマンショック」により、政府がコントロールする通貨への不信感を一層強まっていたためです。

サトシ・ナカモトは、金融機関や政府機関を介すことなく、個人間で自由に通貨取引ができるシステムの必要性を指摘し、それを可能にするブロックチェーンを提案したことで、ビットコインという新しい通貨概念に注目が集まりました。

その後、2009年1月、世界初となる仮想通貨「ビットコイン」が誕生しました。

ビットコインを取り巻く規制や法的環境の変化

ビットコインをふくむ仮想通貨をめぐる法的環境は、各国によって異なります。一部事例を挙げます。

• アメリカ：州ごとに取扱いが異なる。例えば、カリフォルニア州では仮想通貨取引を規制しているが、テキサス州では容認されている。
• ヨーロッパ：ドイツでは仮想通貨の利用方法によっては課税が減免される場合があり、フランスでは仮想通貨の先物取引が規制対象となっている。
• ロシア：2018年5月に仮想通貨の取り扱いについて強い規制を打ち出す姿勢があったが、現在は決まった枠組みはない。
• 日本国内：2017年に資金決済法が改正され、暗号資産交換業者に登録制が導入。

ビットコインの今後を予測するには、仮想通貨全体の規制状況も把握することが重要です。

ビットコイン（BTC）の特徴

ビットコインには、主に次の特徴があります。

• ブロックチェーンにより全取引を管理
• 中央集権的な管理者がいない
• Proof of Workにより信頼性を維持
• P2Pによる高い安全性
• 発行上限枚数が決まっている

ビットコインの今後を判断するのに重要な基礎情報です。ぜひ1つずつ確認してください。

ブロックチェーンにより全取引を管理

ビットコインを含む多くの仮想通貨は、ブロックチェーン技術を用いてすべての取引履歴が記録・管理されています。ブロックチェーンとは、取引データを時系列に繋げた「ブロック」としてネットワーク上に保存し、取引参加者全員と共有することで、取引データの改ざんを防ぐ技術です。

中央集権的な管理者がいない

米ドルや日本円などの国が発行する法定通貨は、中央銀行や政府機関のような中央集権を有する管理者によって通貨価値がコントロールされます。そのため、世界情勢や政治経済などの外的要因によって、通貨価値が不安定になることがあります。

一方、ビットコインはブロックチェーンによりネットワーク上の取引参加者によって取引データが記録・管理されるため、ビットコインの価格を操作する中央集権的な管理者は存在しません。

Proof of Workにより信頼性を維持

中央集権的な管理者不在のビットコインの取引は、ネットワーク参加者が行う承認プロセス「Proof of Work（PoW）」を通じて管理され、取引の正当性を保証しています。

また、ビットコインのProof of Workにおいては、新規取引を最初に承認した参加者に報酬としてビットコインが与えられるマイニング（採掘）という仕組みが機能しており、管理者不在のビットコインネットワークの信頼性を支える基盤となっています。

P2Pによる高い安全性

ビットコインでは、多数のノード（コンピュータ端末）がデータを分散し共有するP2Pネットワークによって情報が管理されています。

P2Pネットワークでは、もし1つのノードが外部からサーバー攻撃を受けたとしても、他のノードがデータを保持しているため、システム全体が被害を受ける心配はなく、さらに破損したデータを復元することも可能です。

発行上限枚数が決まっている

ビットコインの発行上限枚数は、2100万枚と決まっています。発行上限枚数を設定することで、ビットコインが過剰に市場に流通することにより生じる通貨価値の下落を防ぐ狙いがあります。

なお、2023年3月の時点ですでに1930万枚以上が発行されています。発行枚数は4年に1度の半減期（マイニングによるビットコインの報酬が半分になるイベント）の度に減少し、発行枚数が少なくなるに従いビットコインの希少価値が高まることが予想されます。

ビットコインはどこまで上がるのか？【過去の価格推移】

2024年3月14日、ビットコインは過去最高値となる1BTC=7万3798ドルに達しました。その後、1BTC=6万0730ドルまで下落しましたが、現在もなお1BTC=6万ドル〜7万2770ドルのレンジでの値動きしています。

ビットコインはこれまでに何度も高騰・暴落を繰り返しつつも、長期スパンで見ると今日に至るまで上昇トレンドを維持する値動きが続いています。

ビットコインは2009年の誕生から今日に至るまで、これまでに大きく4つのフェーズを経て成長を遂げ、その度に仮想通貨の億り人を輩出してきました。

第1フェーズ：2009年～2013年

ビットコインが誕生した2009年当初、仮想通貨に対する認知度・信用度はまだまだ低く、誕生から数年間はほとんど価格推移がない停滞期が続きました。

しかし、2011年に1BTC=1ドルを超えたことにより少しずつ注目が集まり、2013年に1BTC＝1000ドルを超える高騰を見せたことで、世界中でビットコインの将来性についての議論が湧き始めました。

第2フェーズ：2014年～2016年

2014年以降、世間的にもビットコインは認知され始めていたものの、その将来性については懐疑的な意見が多く、ビットコインの価格は不安定な状態で横這いする状況が続きます。

また、同時期に発生したマウントゴックス社のハッキング事件の影響も、長らく停滞が続いた要因となったでしょう。

第3フェーズ：2017年～2018年

2017年末にかけてビットコインは二度目となる高騰を遂げ、2017年12月17日に1BTC＝1万9383ドルの史上最高値に達しました。

この背景には、メディアがビットコインに注目し始めたことで、投資家以外の一般層がビットコインを投機対象として売買するようになり、市場における需要が急激に高まったことが要因の1つとして考えられます。

ただし、急激な価格高騰のトレンドを維持することはできず、その後2018年には大きく価格が暴落しました。

第4フェーズ：2019年～2024年（現在）

2019年から2020年にかけて、ビットコインは比較的安定した価格推移を見せましたが、2020年末から2021年にかけて再び大きく価格が上昇し始め、2021年11月10日には1BTC=6万8977ドルという予想を大きく上回る最高値を更新しました。

この背景には、多くの企業や金融機関がビットコインの将来性・利便性を受け入れ始め、実社会におけるビットコインの運用に現実性を帯び始めたことが要因として考えられます。

その後、一時的に下落が見られたものの、2024年4月には再び価格が上昇し、史上最高値となる1BTC=7万3788ドルに達しました。

テクニカル分析によるビットコインの今後

2024年現在のビットコイン相場は、今後のトレンドを左右する大きな局面を迎えています。長期的にはビットコイン価格は上昇する傾向が見られますが、今後数年間の短期スパンで見た場合、下落トレンドを形成する可能性も十分に考えられます。

次の2つのテクニカル分析の結果が下落トレンドの兆候を示しているためです。

1. 三角持合いを下抜けした
2. 短期移動平均線が中期移動平均線を下抜けした

それぞれのテクニカル分析について簡単に解説します。

①：三角持ち合いを下抜けした

2024年1月から続いた上昇トレンドは、2024年3月14日の高値を境に、底値を切り上げながら三角形のチャートを描く「三角持ち合い」を形成していました。通常、下値を切り上げる三角持ち合いのチャートは、底値と高値を徐々に狭めながら最終的に高値のラインを上抜けして上昇トレンドを形成する傾向があります。

ただし、今回のビットコイン相場では、三角持ち合いのチャートを下抜けしています。

上記のようなチャートの形は、トレンド反転を示唆しています。今後短期的に下落トレンドに転換、もしくは2022年から2023年頃のような停滞期が続く可能性がありあます。

②：短期移動平均線が中期移動平均線を下抜けした

続いて、最もポピュラーなテクニカル分析である「移動平均線」でビットコイン相場を予想してみましょう。

一般的に、移動平均線は、短期・中期・長期の3つの異なる期間のグラフを作成し、これらの相互関係を分析することで、現在の市場の動向を評価し、将来のトレンドを予想する際に用いられます。

以下のチャートは、現在のビットコインのチャートに３本の移動平均線を重ねた結果です。

• 青い移動平均線：過去5日間の平均値を結んだ短期移動平均線
• 赤い移動平均線：過去20日間の平均値を結んだ中期移動平均線
• 黄色い移動平均線：過去200日の平均値を結んだ長期移動平均線

ここで注目すべきポイントは、チャート上の最高値以降の値動きです。短期移動平均線（青）が中期移動平均線（赤）によって2度反発をした後、3度目の接触では反発せずに中期移動平均線を下抜けする様子が確認されました。

移動平均線が「デッドクロス」したこと、さらに三角持ち合いを下抜けした事実を考慮すると、現在のビットコイン相場はトレンド転換期にある、もしくは下落トレンドに転じた可能性があると考えられるでしょう。

ただし、上記のテクニカル分析は、あくまでも短期的な価格推移を予想した結果です。2024年は一時的に価格が下落する可能性があるとはいえ、長期スパンで見ればビットコインの今後は上昇傾向にあります。

アナリストが予測するビットコインの今後

続いて、有名なアナリストや金融機関、調査団体がレポートしているビットコインの価格予想・今後に関してご紹介します。

JPモルガンによるビットコインの今後予想

JPモルガンは、ビットコインの「公正価値」が現在の価格を大幅に下回ると試算しています。JPモルガンのストラテジストは、ビットコインの最大の課題はボラティリティと急上昇・急下降の波の大きさであり、これが機関投資家の参入を妨げる要因だと指摘しています。

彼らの計算によると、ビットコインの公正価格は現在約3万8000ドルとされ、金のボラティリティとの差が縮まれば、5万ドルに上昇する可能性があるとしています。

CoinPriceForecastによるビットコインの今後予想

米価格予想サイト「CoinPriceForecast」は、AIや機械学習を用いた市場分析に基づき、ビットコインの価格が今後数年で変動すると予測しています。

• 2022年：2万2754ドル
• 2023年：2万5621ドル
• 2024年：2万0674ドル
• 2025年：2万4729ドル

2024年に一時的な価格下落が見込まれるものの、長期的には上昇傾向を維持すると考えられます。

Allied Market Researchによるビットコインの今後予想

Allied Market Researchのレポートによると、仮想通貨資産管理市場は2030年までに9.4億ドルに成長すると予測されています。2020年の6700万ドルからの大幅な成長を見込んでおり、年間平均成長率は30%に達する見込みです。この成長は、金融サービスのデジタル化や仮想通貨への投資増加、購入の容易さの向上などが要因とされています。

マイケル・セイラー氏によるビットコインの今後予想

マイケル・セイラー氏は、ビットコイン投資で知られるマイクロストラテジーの共同創設者です。以下のように予測しています。

• 2024年末までにビットコインの需要が最大で10倍になる可能性がある
• ビットコインの希少性と大手企業の参入が価格上昇の主な要因になる
• ビットコインの価格上昇は、世界経済の構造的な変化を反映したものになる

マイク・マクグローン氏によるビットコインの今後予想

ブルームバーグのシニアコモディティストラテジスト、マイク・マクグローン氏は、ビットコインが今後も上昇を続け、最終的には10万ドルに達すると予測しています。マクグローン氏は、世界的なデフレーション傾向と金利の上昇停止がビットコインの価格上昇を支える要因になると考えています。また、ビットコインは金や国債の高ベータ版として機能するとも述べています。

AIが予想するビットコインの今後

仮想通貨価格のAI予想サイト（Coin Price Forecast）によるビットコインの最新予想結果は、今後も価格上昇が続くことを示唆しています。

上記のビットコイン価格の予想結果は、AIによって毎日更新されています。AIの予想結果によると、2025年には再び大きな価格上昇の波があることを示唆しており、年末には1BTC=20万ドルを超える可能性があります。

その後もビットコインは上昇トレンドが続き、2030年末には1BTC=23万ドルを超え、10年後の2035年末には1BTC=36万ドルを超えると予想されています。ただし、突発的なイベントによって、ビットコインの今後のAI予想結果は再び更新される可能性がある点にも注意が必要でしょう。

ビットコインは今買うべきか？

以下もビットコインの今後を左右する要因となるでしょう。

1. 2024年に半減期を迎える
2. ビットコインは発行上限枚数が決まっている
3. 決済手段として普及し始めている
4. ビットコイン現物ETFが承認された
5. 世界情勢の不安定化が価格上昇を後押ししている

ビットコインの動向はミームコインであるドージコインの価格予想などにも大きく影響します。それぞれの要因を１つずつ解説していくため、ビットコインを今買うべきなのかを判断する材料にしてください。

①：2024年に半減期を迎える

2024年4月20日、ビットコインは4回目となる半減期を完了しました。

半減期とは、新しくマイニングされるビットコインの数が半分に減少するイベントで、4年に1回の頻度で訪れます。マイニングされるビットコインが半分になるということは、ビットコインの希少性が高まり、価格が高騰しやすくなります。

実際、過去の半減期の年にはビットコイン価格が高騰しており、今後もこの傾向は続くと予想されます。2024年は4年ぶりの半減期の年にあたるため、再びビットコイン価格が高騰することが期待されています。

②：ビットコインは発行上限枚数が決まっている

ビットコインは開発当初から、発行上限枚数を2100万枚として設計されたデジタル通貨です。発行上限枚数を設定することで、供給過剰によるビットコインの市場価値の暴落を防ぎ、通貨としての資産価値を保持する狙いがあります。

現在はまだ新規発行（マイニング）が続いていますが、2023年3月の時点ですでに91.9%以上のビットコインが発行済みとなっています。ビットコインの総発行数が上限枚数に近づくにつれて、今後の将来的な価格上昇を後押しすると予想されます。

③：決済手段として普及し始めている

日本ではまだまだ普及率は低いため、ビットコインを決済手段として利用するイメージを持つことが難しいかもしれませんが、多くの企業がビットコインを決済手段のオプションとして採用し始めています。

決済手段としてビットコインが認知・普及することで、経済活動における流動性および需要が高まり、通貨としての信頼性が増します。その結果、ビットコインの今後の価格上昇を促す要因となることが予想されます。

④：ビットコイン現物ETFが承認された

ETF（Exchange Traded Fund）とは、株式と同じように証券取引所で売買される投資ファンドの一種（上場投資信託）のことです。2024年1月11日、アメリカの米証券取引委員会（SEC）がビットコイン現物ETFを承認したことが明らかになりました。

これにより、株式取引のように一般投資家がビットコインに簡単に投資できる環境が整い、ビットコインへの資金流入および流動性がますます活性化され、さらなる価格上昇を後押しする要因となることが予想されます。

⑤：世界情勢の不安定化が価格上昇を後押ししている

ウクライナ情勢やイスラエル情勢など、世界情勢の先行きが不安視される昨今において、デジタルゴールドとしてのビットコインがリスク回避の避難通貨として注目されていることも、価格上昇を後押しする要因となり得ます。

ビットコインは世界中どこからでもアクセス可能であり、中央銀行や政府機関による干渉を受けないため、国際情勢の雲行きが危うい状況下において、最も合理的な安全資産としての役割を果たします。ビットコインの今後に期待する投資家たちの資産が流れ込む可能性があります。

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ビットコインの今後に関する注意点

社会的需要が高まるに従ってビットコイン価格の上昇が予想される一方、ビットコインの今後には以下の潜在的リスクが潜んでいることも事実です。

1. 突発的な暴落リスク
2. マイニングによる環境負荷の懸念
3. 51%攻撃の可能性
4. 仮想通貨取引所のハッキングリスク

これらの潜在的リスクがトリガーとなり、ビットコインの将来性が失われる可能性もゼロではない、ということは理解しておいた方が良いでしょう。

①：突発的な暴落リスク

ビットコインには、社会的需要の高まりやリスク回避のための避難通貨としての役割を担うなど、これからも価格が上昇する要因が議論される一方で、市場のセンチメントや規制、突発的なアクシデントなどの外的要因による暴落リスクがあります。

また、ビットコインは投機対象としての取引も活発に行われているため、ボラティリティ（価格の変動制）が大きく、これまでに何度も暴落を経験しています。最大手取引所バイナンス上場銘柄のビットコインといえども、暴落のリスクは存在します。

②：マイニングによる環境負荷の懸念

ビットコインのマイニングには、膨大な電力が必要になります。ケンブリッジ大学がリアルタイムで更新しているデータによると、ビットコインのマイニング活動で消費される電力量は、年間180TWhにおよぶとされています。

この電力量は、全世界の年間電力消費量の0.5%に相当する莫大な電力量となるため、ビットコインの運用に伴う環境負荷の影響が懸念されています。

参考ページ：ケンブリッジビットコイン電力消費指数（CBECI）

➂：51%攻撃の可能性

51%攻撃とは、ビットコインのマイニングプロセスを悪用することで、ビットコイン取引の不正操作を可能にする潜在的リスクの1つです。管理者がいないビットコインでは、マイニングによる承認プロセスによって取引が成立します。

この承認プロセスにおいて、悪意ある個人もしくは団体がマイニングプロセスの過半数（51%以上）を支配した場合、不正取引を承認したり、正当な取引を非承認にするといった不正操作が可能になります。

しかし、潜在的リスクは存在するものの、攻撃を仕掛けるマイニングコストに似合った利益を得ることができないため、51%攻撃が現実に起こる可能性は極めて低いと考えられています。

④：仮想通貨取引所のハッキングリスク

ビットコインは、ブロックチェーン技術によって改ざんができない高い安全性を誇るデジタル通貨です。ただし、ビットコインを扱う仮想通貨取引所やビットコインを保管するウォレットは、サイバー攻撃のターゲットとして狙われやすく、常にハッキングリスクに晒されています。

過去には大規模なハッキング事件（例：マウントゴックス事件）が発生しており、その都度、ビットコイン価格の暴落を招きました。仮想通貨取引所がハッキング被害に遭遇するケースもある、ということは理解しておきましょう。

ビットコインの今後に関するよくある質問