Home VPN VPNとは?効果や仕組み、無料と有料の違いなどわかりやすく解説
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VPNが表示されたタブレットを両手で持つ女性

「VPNって何?」という方は多いと思います。VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、インターネットを安全に利用するためのソフトウェアです。VPNを使うと、あなたのデータはサーバーに届く前に安全なトンネルを通るため、プライバシーや個人情報が守られます。サーバーに届いたデータは、最終目的地に送信される前に暗号化されるので安心です。

VPNの主なメリットは、オンラインでの匿名性が高まることです。これにより、インターネットプロバイダーがあなたの通信速度を制限したり、ネット上の行動を監視したりすることを防げます。また、公共のWi-Fiを安全に利用できるようになり、ハッカーなどから個人情報を守ることも可能です。

VPNは現在、世界中の企業や個人が利用していますが、まだVPNの必要性について疑問を持つ人もいるかもしれません。この記事では、VPNに関する疑問を解消し、おすすめのVPNとその使い方をご紹介します。結論から書いてしまうと、ExpressVPNがおすすめです。ExpressVPNは、高速なサーバー速度と強力な暗号化を備え、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴です。

VPN(ブイピーエヌ)とは?

ノートパソコンの上にいる男性とVPNのイラスト

VPNは、オンライン活動を安全かつプライベートに保つために役立つツールです。VPNを使うとインターネット通信は暗号化され、安全なサーバーを経由して送受信されます。これにより、本当のIPアドレスや個人情報は隠され、まるで別の場所からアクセスしているかのように見せかけることができます。

例えば、海外限定の動画を見たり、特定の国でしか利用できないサービスにアクセスしたりすることも可能です。VPNは、普段のインターネット利用でも役立ちます。公共Wi-Fiなど、セキュリティが心配な場所でも安心してインターネットを利用でき、個人情報を守るためにも有効です。

特に、一部の国では自由にインターネットを利用できないことがあります。たとえば、中国はVPNが必要となる場合があります。VPNは単なる便利なツールではなく、自由に情報にアクセスするための必須アイテムとも言えます。

次に、VPNのセキュリティを支える重要な要素である「暗号化プロトコル」について詳しく見ていきましょう。

暗号化プロトコル

VPNの暗号化プロトコルとは、VPNサーバーとの通信データを特殊な方法で暗号化し、安全に保護する仕組みです。万が一、誰かが通信を盗み見ようとしても、暗号化されているためデータの内容を知ることはできません。

暗号化プロトコルには様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。代表的なプロトコルであるOpenVPN、IKEv2、WireGuardについて、以下で詳しく解説します。

OpenVPN

OpenVPNは、20年以上の歴史を持つ、現在最も普及しているVPN暗号化プロトコルです。その信頼性の高さから、セキュリティを重視するユーザーに広く支持されています。

OpenVPNは、誰でも自由に利用・改変できるオープンソースであり、手動設定も比較的容易です。AES-128、AES-256など、5種類の暗号化アルゴリズムに対応しており、一般的にはAES-128またはAES-256が推奨されます。

AES(Advanced Encryption Standard)は、OpenVPNの暗号化技術の中核を担っています。20年以上にわたる改良を経て、その安全性と速度はVPNにとって最適な選択肢となっています。AES-256とAES-128の違いは、鍵の長さです。AES-256は256ビットの鍵を持ち、総当たり攻撃に対する耐性がより高いため、軍事レベルのセキュリティが求められる場面でも採用されています。一方、AES-128はAES-256よりも高速に動作するため、パフォーマンスを重視する場合に適しています。

ただし、OpenVPNの強固なセキュリティは、60万行にも及ぶ膨大なコード量に起因する動作速度の低下というデメリットも抱えています。

IKEv2

IKEv2(Internet Key Exchange version 2)は、MicrosoftとCiscoが共同開発したVPN用の暗号化プロトコルです。iPhoneやMacでは標準で採用されており、人気のOpenVPNに匹敵する性能を持ちます。

IKEv2はOpenVPNよりも省電力で、通信が途切れてもスムーズに再接続できます。また、AESなど主要な暗号化方式に対応しているため、セキュリティ面も安心です。

総合的に見ると、IKEv2は特にスマホなどのモバイル端末で使いやすい、実績のあるプロトコルです。OpenVPNよりも少し速い場合が多いのも特徴です。

WireGuard

2016年にLinux向けに開発されたWireGuardは、当初VPN用ではありませんでした。しかし、今ではその高速性と軽量さで注目を集める暗号化プロトコルへと進化を遂げています。コード量がわずか4,000行というWireGuardは、そのシンプルさゆえに非常に高速な処理を実現しています。ただし、ユーザーのIPアドレス管理に課題があり、放置するとセキュリティ上の問題を引き起こす可能性がありました。

しかし、多くのVPN企業がこの可能性に着目し、WireGuardをベースにした独自の安全なプロトコルを開発しました。例えば、ExpressVPNのLightwayやNordVPNのNordLynxなどがその代表例です。WireGuardとその派生プロトコルが、安全なVPNのスタンダードとなるにはまだ時間がかかるかもしれません。しかし、その将来性は非常に明るく、今後の発展が期待されています。

おすすめのVPN一覧

The Tech Reportでは、様々なVPNをテストし、速度、使いやすさ、セキュリティ、価格などを比較して総合的に評価しました。

そして、おすすめのVPNは以下になります。

  • NordVPN: 高度なセキュリティ機能が人気のVPN。30日間返金保証付き。日本語サポートあり。
  • Surfshark/SSOne: 豊富な周辺機器に対応。無制限のデバイス接続。30日間返金保証付き。日本語サポートあり。
  • ExpressVPN: 最もおすすめのVPN。30日間返金保証付き。日本語サポートあり。
  • PureVPN: 無料のパスワードマネージャー付き。ほとんどのOSに対応。31日間返金保証付き。
  • IvacyVPN: 安くて信頼性が高いVPN。仮想通貨決済対応。30日間返金保証付き。
  • CyberGhost: 高速で優れたマルウェア対策機能を持つVPN。厳しいブロックを回避。最長の45日間返金保証。
  • ProtonVPN: 人気の無料VPN。無制限の帯域幅。優れたプレミアムバージョンも。
  • Norton Secure VPN: 評判が高く、強くおすすめされているVPNとアンチウイルスのサービス

これらのVPNはそれぞれ異なる特徴を持っています。あなたのニーズに合ったVPNを選ぶために、詳細なレビューをぜひチェックしてみてください。

VPNを選ぶ際に注目すべきポイント

自分に合ったのVPNを選ぶには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。まず、VPNを使う目的と意味を明確にしましょう。その上で、以下の点を重視して選びましょう。

  • ログ記録ポリシー: プライバシー保護のため、ログを一切記録しない「ノーログポリシー」を採用しているVPNを選びましょう。
  • サーバーの場所: Netflixの視聴やゲームをするなら、サーバーの場所が重要です。目的の国にサーバーがあるか確認しましょう。
  • VPN事業者の拠点: 可能であれば、監視同盟に参加していない国に拠点を置くVPNを選びましょう。
  • 速度: 地域で最高速度を提供するVPNを選び、快適な通信環境を確保しましょう。
  • 返金保証: 契約前にVPNを試せる返金保証があれば安心です。
  • 追加機能: ダークウェブスキャナーや安全な検索ブラウザなど、セキュリティを高める追加機能も検討しましょう。
  • 安全な暗号化プロトコル: WireGuardやOpenVPNなど、高度なセキュリティ暗号化プロトコルに対応しているVPNを選びましょう。

これらのポイントを参考に、自分に合ったVPNを見つけてください。

VPNの必要性は?

VPNが表示されたタブレットを見る女性

スマホやパソコンの操作が追跡されるのが気になる、公共Wi-Fiをよく使う、Torrentやストリーミングサービスをよく利用する…心当たりのある方は、VPNを検討してみませんか? VPNは、Netflixの地域制限コンテンツを解除したり、Googleなどの広告業者からデータを隠したりするだけではありません。もっと重要な役割があるんです。

公共Wi-Fiの危険から身を守る

公共Wi-Fiは便利ですが、セキュリティ面での不安があります。実際、多くの公共Wi-Fiはセキュリティ対策が不十分で、ハッキングの格好の標的になっています。

サイバー犯罪者は、公共Wi-Fiに接続した人の個人情報を盗み出し高値で売買したり、偽のWi-Fiスポットで罠を仕掛けたりします。

そんな危険からあなたを守る強い味方がVPNです。VPNは通信を暗号化するので、万が一ハッカーがあなたのデータを入手しても解読できません。これなら、公共Wi-Fiでも安心してインターネットを楽しめます。

ネットの危険から身を守る

インターネットには、サイバー犯罪者による個人情報や決済情報の盗難など、さまざまな危険が潜んでいます。あなたのネット利用状況は、もしかしたらインターネットプロバイダにも筒抜けかもしれません。

しかし、VPNを使えばあなたのインターネット通信をしっかり暗号化し、外部からの攻撃からあなたを守ります。万が一危険なウェブサイトにアクセスしてしまっても、VPNがブロックしたり安全に閲覧できるようにしてくれます。

VPNを使えば、安心して自由にインターネットを楽しめます。

ゲームを快適にプレイできる

オンラインゲーム中に、回線速度が重くてイライラしたり、もっと強い相手と戦いたくて別のサーバーでプレイしたいと思ったことはありませんか?

VPNを使えば通信速度が爆速になり、pingも大幅に改善します。さらに、地域制限のあるゲームでも、VPNを使えば好きな場所のアカウントでプレイできます。LoLやDota2など、人気ゲームをもっと快適に楽しみたいなら、VPNを試してみるといいでしょう。

有料VPNと無料VPNはどちらがいいか?

VPNはネットを安全に使うための強い味方ですが、「有料VPNって高いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに無料VPNもありますが、本当に安全なのでしょうか?

無料VPNの落とし穴

無料VPNの中には、ProtonVPNやPrivadoVPNのように、有料VPNに負けない性能のものもあります。しかし、ほとんどの無料VPNは、あなたの個人情報を売って利益を得ているという事実を知っていますか?

たとえ安全な無料VPNでも、使えるデータ量や機能に制限があります。例えばPrivadoVPNは高速通信が月10GBまで、ProtonVPNの無料版ではNetflixやTorrentが使えません。そしてほとんどの無料VPNは、安全性を犠牲にして利益を追求しています。安全な無料VPNでも、有料版のお試しのようなもので、機能が制限されています。

また、VPNを使っているからと言っても必ず安全というわけではなく、ソフトウェアのアップデートなどをしないとランサムウェアの感染経路などにもなり得ます。

参考資料:ノーセキュリティ、ノーテレワーク!

無料VPNで十分な場合と有料VPNが必要な場合

月に数時間ネットを使うだけで、プライバシーを守れれば十分という方には、無料VPNでも良いかもしれません。しかし、動画を見たり、ファイルをダウンロードしたり、もっと自由にネットを使いたいなら、有料VPNが必要です。

有料VPNに興味がある方は、ExpressVPNの30日間返金保証がおすすめです。世界トップクラスのVPNを1ヶ月間、無料で試せます。もちろん、全ての機能が使えて、データ量や速度の制限もありません。

VPNのインストール方法

VPNが表示されたスマホとノートパソコン

VPNの導入は意外と簡単です。今回はExpressVPNを例に、具体的な手順を分かりやすく解説します。

PC / Macにインストールする方法

  1. ExpressVPNアカウント作成: ExpressVPN公式サイトへアクセスし、「サインアップ」をクリック。必要な情報を入力してアカウントを作成。
  2. VPNソフトウェアのダウンロード&インストール: ExpressVPN公式サイトから、お使いのPC/Macに対応したソフトウェアをダウンロード。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール開始。
  3. ExpressVPNにログイン: インストール完了後、ExpressVPNアプリを起動。
    作成したアカウント情報(メールアドレスとパスワード)でログイン。
  4. VPNサーバーに接続: ExpressVPNアプリ上で、接続したい国を選択(地図上をクリック、またはメニューから選択可能)選択後、「接続」ボタンをクリック。これで、選んだ国のサーバーに接続完了し、VPNが利用できるようになりました。

モバイル端末にVPNをインストールする方法

ExpressVPNをスマホに設定するのは、パソコンとほとんど同じです。

  1. アカウント作成: まずは、ExpressVPNのウェブサイトでアカウントを作り、プランを選びます。
  2. アプリをインストール: スマホのアプリストアで「ExpressVPN」と検索し、アプリをインストールします。
  3. ログイン: インストールしたExpressVPNアプリを開き、アカウント情報を入力してログインします。
  4. サーバー選択と接続: アプリ内の地図から好きなサーバーを選び、「クイック接続」をタップすれば接続完了です。

これでExpressVPNを使って、スマホでも安全にインターネットを楽しめます。

ルーターにVPNをインストールするとは?

ルーターにVPNをインストールすると、オンラインセキュリティを強化しながら節約もできる、お得な方法です。

通常、VPNはデバイスごとに設定や契約が必要ですが、ルーターにインストールすれば、自宅内のすべてのデバイスが自動的にVPNに接続されます。つまり、スマホ、パソコン、ゲーム機など、すべてのデバイスを一度に保護できるため、高額なVPNプランが不要になります。特に、ゲーム機でVPNを使いたい場合に便利です。ただし、ほとんどのインターネットプロバイダーのルーターはVPNの暗号化に対応していないため、事前に確認が必要です。

VPNに対応したルーターをお持ちであれば、ExpressVPNなどのルーター設定ガイドを参考に、Wi-Fi通信を簡単に暗号化できます。ぜひ、ルーターVPNの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

VPNは合法?

VPNの合法性は、国や地域によって異なります。日本、韓国、タイ、アメリカなど、大半の国ではVPN利用は合法で、オンラインプライバシー保護のために広く利用されています。国ごとによっておすすめVPNは異なるため、TechReportの独自リサーチによる韓国おすすめVPNタイおすすめVPNアメリカおすすめVPNなどを参照してください。

一方で、一部の国家(北朝鮮、中国、イラク、ベラルーシ、ロシア、オマーン、アラブ首長国連邦など)では、VPNの使用に制限があります。これらの国では、政府によるインターネット検閲や特定コンテンツへのアクセス制限が行われている場合があります。

また、Netflixなどのストリーミングサービスは、利用規約でVPNの使用を禁止しています。これはコンテンツの地域制限を維持し、ライセンス契約を守るためです。ただし、VPNの使用が検知される可能性は低く、仮に検知されたとしても、アカウントが一時的に停止される程度です。

VPNはプライバシー保護やセキュリティ向上のツールであり、違法行為を助長するものではありません。VPNを使用しても、著作権侵害やハッキングなどの違法行為は処罰の対象となります。

まとめ:VPNでオンライン上の安全を確保しよう

VPNは、治安の悪い地域で家の鍵をかけるようなもので、あなたのオンライン体験を様々な脅威から守る、強力な盾となります。悪意ある攻撃者、地域制限、ちょっとした不便さなど、VPNがあれば心配無用です。さらに、ゲームのパフォーマンスが向上するという嬉しいおまけ付きです。

ExpressVPNをはじめとする一流のVPNなら、追跡されることなくインターネットを利用できるだけでなく、海外からでもアメリカのNetflixを視聴可能になります。もちろん、ハッカーからの保護も万全です。

数あるVPNの中でも、ExpressVPNは群を抜いた存在です。軍用グレードの暗号化技術「Lightwayプロトコル」で、あなたのオンライン生活を最高レベルのセキュリティで守ります。VPNに少しでも興味があるなら、30日間の返金保証を使って、ぜひ一度お試しください。リスクなしで、その効果を実感できます。

VPNに関するよくある質問

VPNとは?

VPNとは何の略ですか?

パーソナルVPNとは?

VPNプロバイダーとは?

VPNの仕組みを簡単に教えて

VPNの効果は?

VPNを使うと通信速度は遅くなりますか?

VPNはどんなデバイスでも使えますか?

Googleにログインしている場合でも、VPNは利用する価値がありますか?

VPNが正しく機能しているか確認する方法は?

VPNとTorの違いは?

VPNを手に入れるには?

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Junpei S.

Junpei S.

2021年からビットコインなど仮想通貨投資を始めた経験を活かし、2024年にTechReport(テックレポート)にてライターとして執筆活動を開始。仮想通貨、AI(人工知能)、NFTなど、最先端の金融技術に精通し、現在も複数のメディアで仮想通貨専門のWebライターとして活躍中。自身のメディアでも600記事以上の執筆。